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社長のおいたち

建設業界30年、失敗したから家造りがわかる

夢の一戸建てが・・・

23歳で土地と建物を購入しました。(2,300万円25年ローン)家のグレードは低いものでしたが、家が持てた事には嬉しく思いました。

私にとって子供の頃からの目標だった一戸建を建てたわけですが、実はその一戸建てが大変なことになったのです。

新潟はどこも地盤が悪いのはわかっていましたので、工務店に地盤が悪いことを伝え、地盤調査をし、松杭を打って施工しました。それでも心配で「沈んだらどうなりますか?」と聞いたところ「ジャッキアップして上げればいいから」と言われたので安心していました。

しかし、まず1年経たないうちに家が傾き始め、戸に隙間が出来、ドアが自動的に閉まるようになりました、

基礎はひび割れ、外壁の継ぎ目にも隙間が開いてきました。

この時は既に家に対するワクワク感もなくなり、頼むから壊れないでくれと祈るばかりでした。こんな家なので地震が来るとほんとに怖いです。

建てる前に地盤調査をおこない、松杭で地盤補強をしたはずです。当時はまだ地盤保証制度がなく工務店のさじ加減で家が建ちましたので、もっと慎重になるべきでした。

外壁は3年で塗装が剥げ、雨が染みこんでいきます。塗装屋さんに相談もしましたが、塗装ではまたダメになるので上から外壁を貼ったほうが良いと言われ諦めました。

たった3年です。家の寿命はこんなに短いものかと思いました。
 

生まれてから就職するまで長屋暮らし

自宅の話をすると生まれてから家を建てるまで、いわゆる「ながや」に住んでいて、家族の持ち家はありません。

友達の家に行くと大きな家で、大型犬がいて、子供部屋もあり電車の模型を走らせ、それは羨ましいものでした。

子供の頃から一戸建てに憧れていたのです。

建築業界に就職をして

建築資料研究社/日建学院に入社し、建築業界に入りました。日建学院は建築士、宅建、施工管理技士などの資格をとる学校です。私の仕事は、建築CADを含めたパソコンを工務店に導入してもらい、操作方法を指導する仕事でした。

新潟県内200社以上の工務店、設計事務所、ゼネコンとお付き合いしており、そこでいろいろな間取りを年間100件以上考えていました。

敷地の大きさ、方角、建物の部屋数、坪数を聞くと間取りが思い浮かぶようになり、この経験が役立ってプランニングは今でも得意分野です。

工務店を廻り経営者にCADを紹介し、設計社員に使い方を指導するという仕事を10年間続けていくことで、住宅とはどういうものか理解するとともに工務店とはどういうものかを学んだと思います。


独立して工務店に

建築資料研究社で10年勤め、図面を書くことが仕事でしたので、実際に長持ちする家を建てたくなり工務店として独立

コンセプトは低価格で高品質。私一人で住宅ローン、仕様打ち合わせ、現場監督、引き渡しまですべて行い、おかげさまで多くの人達との出会いにも恵まれ、紹介のみで続けていくことが出来ました。

しかし不安もあり、紹介が無くなったら仕事が止まる、さらに商品力を上げなくてはと思い、ローコストに重点を置いた上で、セミナーへ行ったり、メーカーや協力店と値段交渉などで、商品力を上げていきました。

ローコスト住宅や自然素材の家を建て、自分では安くていい家を建てていると自負しておりました。

そんな中、なにげなくテレビのコマーシャルを見ていたら衝撃が走りました!坪単価26.8万円で家が建つ?!何だそれは!信じられませんでした。その会社は、九州から北上して来たタマホームです。


タマホーム

ST280018

いよいよ新潟にもタマホームがやって来る。坪単価45万円でも考えに考え抜いた価格です。正直これから建てる人はみんなタマホームに行くのではないか、どうやって26.8万円で出来るのか、なんとしても知りたくなり、タマホームに入社を決意しました。もちろん、決意したと言っても入れるわけではありません。

そんな時タマホームのチラシに社員募集の会社説明会があると知り、長岡まで説明を聞きに行きました。会場に到着し、会議室に行ってみると30人位の人が座っており、住宅営業のプロたちがこんなにいたら入社出来るわけない。既に戦意喪失です。と、思いながらも席に座り待っていると、本部長が前に出て来てタマホームがどれだけすごいかをでっかい声で話し始めました。

「うぉ!すごい!」迫力があり圧倒されました。伸びている会社はどこか違うと感じながら話を聞いていると、説明会は何回か開かれていて、かなりの希望者がいると聞かされ、入社は無理だ、いい話を聞いた、また自分の会社でガンバロウと思い帰ったのでした。

数日後タマホームから封筒が届いており開けてみると採用結果の知らせが入っていて、見事採用でした。

タマホーム長岡支店に新潟から毎日高速道路で通い、1ヶ月間は研修です。まるで軍隊のように朝からでっかい声で朝礼をします。それから徹底的にタマホームの規格住宅の仕様を覚えました。

ローコスト住宅の仕組みを知りたくて入社したのですが、会社が意外にも楽しく気が合う仲間がたくさん出来た事によりしばらく務めていました。しかし、徐々にみんな辞めていき、気が付くと最初に苦労を共にした仲間がいなくなり、辞めることを決意したのです。

カハラデザイン株式会社

会社を株式会社にし、新たな目標を立てました。

タマホーム長岡時代に中越沖地震があり、柏崎から家が壊れた、傾いたという方が押し寄せて来たのです。建てて間もない高級住宅が傾いています。しかし、保険でも地盤保証制度でも直す費用は出ないそうです。

新潟は液状化が最も起こりやすい地域なのです。

カハラデザインは「地震が来ても、壊れず、傾かない家を造る」を目標に設定しました。

構造や地盤改良など何かないか探し、耐震構造と免震工法が良いのではと思い、講習会にも行き模索しましたが、最良の工法がなかなか見つからないのが現状でした。

免震工法は滑り系(シートのようなもので滑らせる)・弾性系(ゴム)・転がり系(球を転がす)、特殊なもので空気で建物を浮かす工法がありますが、価格が500万円から1000万円もします、良いものだと思ってもなかなかお勧め出来ません。

基本的に地盤が悪いところでは効果が発揮できない若しくは更に価格が高くなります。


3.11 東日本大震災 SP免震基礎工法の出会い

ある日、自宅で社員と打ち合わせをしていると「グラグラ グラグラ」と揺れてきました。家が激しく揺れ、慌てて外に飛び出しました。家の前に川がありますが、大きな揺れで川の水が上がり、川底が見えていました。それでも新潟は震度3~4とのことです。これが震度5、6だったらと思うとゾッとします。東日本大震災については皆さんご存知ですので割愛させて頂きます。

ここで皆様の知らない免震工法を紹介します。

「SP免震基礎工法」といいます。

東日本大震災のとき、東北で1000棟以上の施工実績が有り、震災被害は茶碗ひとつ割れなかったそうです。茶碗ひとつ割れなかった免震工法があると知り、早速問い合わせたところ、開発者 影山先生の説明を聞き、まさしく探していたものだと確信しました。

この工法は、地盤が悪いとき地盤改良をしますが、鋼管杭で地盤改良をすることにより免震工法になるというものです。

なんと免震装置が無いため、地盤改良費用は少し上がりますが、免震費用は0円です。

新潟県では、ほぼ地盤改良工事を行うため低価格で免震住宅になります。地盤が悪いほど免震効果を発揮します。まさしく新潟にピッタリ合った工法です。

この工法を新潟で普及させるため新潟県の代理店となり、免震について徹底的に勉強しました。

カハラデザインの家だけでは新潟県に普及しないと思い、パンフレットを新潟県の建築士に郵送をしたり、工務店に行き免震の説明をして廻りました。

1年半で200件以上の工務店を廻りましたが、免震に興味がない工務店が多く非常に残念な思いをしました。

ひどい工務店は「地震が来れば仕事が増えていいじゃないか」なんて言っていました。このような工務店に大事な家を任せたら決して良い家は建ててはくれないでしょう。

非常に残念な思いをした私は、やはりコツコツと安全な住宅を求めている方にお伝えしていくしかないと思い、カハラデザインで免震住宅を販売していこうと決めました。

工務店の中にはSP免震基礎工法を積極的に取り入れたいという素晴らしい工務店もあります。

 

かなえるハウスの家

KANAERU-HOUSE(かなえるハウス)は、

「高性能なローコスト住宅」のブランド名です。

「ベーシック」、「涼暖」がラインナップされます。

ローコスト住宅と聞くと、「柱の本数が少ないのではないか?」

「古い材料を使っているのではないか?」

と思う方がいるみたいですが、まったく逆です。

本当のローコスト住宅というのは、

「良いものをいかにコストを抑えていくか、」という事が本質にあります。

同じ品物でも「どうやったら安く買えるか?」を全力で考え、

仕入れや職人の管理をしています。

本当のローコスト住宅を作っている工務店は、努力の結晶と言えるでしょう。

だから「高性能住宅」や「自然素材を使った住宅」も当然作れます、それも安く。

 

 

免震の話

地震は怖い、地震が来てもとにかく揺れない免震住宅(オプション)です。

どんなに良い家を建てても傾いたら元も子もありません。新潟は液状化ランキングトップレベルです。更にユーラシアプレートと北米プレートが重なっている上にあります。地震はこのプレートの重なっている場所が圧倒的に多いのです。

住宅の免震については、家を建てる前に必ず相談してほしいと願っています。

 

最後に

子供の頃から一戸建てが欲しく、夢を実現させたと思ったら、家が傾き非常に悔しい思いをしている私ですが、家を愛する思いは誰にも負けないという自負が有ります。

 

 

 

 

欠陥住宅は絶対に作りません。

「家づくり」は大変な作業ですが、私と一緒に「家づくり」がしたいと思って頂けたら、お問い合わせください、全力でバックアップ致します。

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